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12人の怒れる男 ヘンリー・フォンダ版


 モノクロ作品ですが、素晴らしい作品です。
12人の陪審員による壮絶な話し合いを綿密な脚本で刻々と進めていくだけの シンプルな作品で、映画の上映時間と実際の時間経過が同じなので、良質の 演劇を観ているような、自分もその話し合いに参加しているような気分になって 手に汗握りますよ。
 ストーリーは父親殺しの容疑で捕まった18才の少年の裁判が終わった所から始まります。 裁判長は裁定を12人の陪審員に委ね、少年の生死は12人の判断にかかってきます。 条件は12人全員一致の結果を出すこと。 裁判の状況証拠は明らかに有罪。そんな中で12人による話し合いが蒸し暑い陪審員室で始まります。 裁判の状況から11人は当然有罪主張。でもただ一人だけ無罪を主張するのがヘンリー・フォンダ。 理由はただ「ここで私が有罪を主張したら、いとも簡単に少年の将来が決まってしまう。 とにかく話し合おう」ただそれだけ。しかしここから息を飲む壮絶な話し合い が始まります。12人のキャストもよくぞここまで揃えたと言った感じの個性派揃い。 さて話し合いの行方は・・・・・。といった感じのスト−リーです。
この作品の元気の出る台詞ははなんといっても、主演のヘンリー・フォンダがあの状況で「Not guilty」(ノットギルティ=無罪)と発言するところですねぇ。私にはとても言えそうに無い・・・。声を荒げるわけでもなく、申し訳なさそうにでもなく、冷静沈着に発言した彼の姿はそれだけでかっこいいです。  必ず観た後に感動すること間違いなしの大傑作! 誰もが主役のヘンリー・フォンダみたいになりたいと思うのでは! (陪審員のひとりに加トちゃんがハゲカツラをかぶった時みたいな人がいます(笑) この方は、やたら声が高音なので、シリアスドラマなのにほんのちょっと笑えます。) この作品は管理人がとても好きな作品なので特集も組んでます。是非ご覧下さい!
 元祖はこの作品ですが、ジャック・レモン主演でテレビ映画として作られた 12人の怒れる男~評決の行方~【日本語吹替版】 [VHS]、三谷幸喜さんが本作を題材に日本風に書き直し アレンジした12人の優しい日本人 [DVD]シリーズ、ロシアで作られ、本家を超えたと評されたロシアの実情をミックスして 昇華させた12人の怒れる男 [DVD] と傑作が多々あります。見比べてみるのも宜しいかと思います。


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