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めぐり逢い


元気の出る映画特集 往年の渋い都会派俳優ケーリー・グラントと、知的な美女デボラ・カーの共演による すれ違い系ラブロマンスの基本中の基本ともいえそうな本作品。
後に本作をモチーフにしたトム・ハンクス、メグ・ライアン共演のめぐり逢えたら コレクターズ・エディション [DVD] が あったり、実質上のパートナーでもあるウォーレン・ベイティとアネット・ベニング 夫妻共演により、めぐり逢い [DVD] 3度目のリメイクがあったりと、とにかく素晴らしい作品です。
お洒落な会話と緻密な脚本や演出、ロマンチックなロケーションがを素敵に融合して、 そこから発散される恋の甘いムードを見事に映像化した、 特に素敵な恋に憧れる女性の映画ファンにはたまらない ラブ・ストーリーではないでしょうか?
さてさてストーリーは・・・。
ニューヨークへと向かう 大西洋上の豪華客船のデッキの上でめぐり逢った 歌手のテリー(デボラ・カー)と画家であり有名なプレイ・ボーイでもある ニッキー(ケーリー・グラント)。出逢った二人はお洒落な会話を交わすうち 次第に恋に落ちてしまいます。
しかし現実にはお互いに婚約者がいる身の二人。二人は船を下りる時に、 「このまま二人の気持ちが変わらなければ、お互いの恋を精算して出直し、半年後 最も天国に近い所であるエンパイヤ・ステートビルの最上階で逢おう」と 約束をして船を降ります。
その約束を守った二人。
約束の日にそれぞれエンパイヤ・ステートビルの最上階に向かいますが、 心の中はニックとの再会の喜びで一杯のケリ−。
再会を急ぐあまり、途中で不運にも交通事故に遭遇してしまい、その結果 待ち合わせの時刻にエンパイヤ・ステートビルの最上階行くことが出来ません。 結局、再開する事が出来ず、それが原因で別れとなってしまいます・・・。 (当時、携帯電話などというものは当然ないですしねぇ・・・。)
そんな事故の事など知らず、ケリーに「約束を破られた」 と思っているニッキーは、もちろん傷心。
沈む気持ちでテリーの肖像画を描いたりしますが、結局はその絵を売ってしまい・・・ 以降絵を描かなくなります・・・。
やがて歳月が流れ、彼女の家を捜し当てたニッキーは、ケリーとの再会を果たしますが、 そんなすれ違いの二人が結ばれることができるでしょうか?
って感じです。
もちろんハッピーエンドなんですけど (これってネタばれかなぁ・・。でもこういう作品は大体わかるよねぇ) 全ての誤解や、すれ違いが解けるまでのプロセスの脚本や演出がホント見事だし、 とても素敵ですよ。未見の方は要必見!!貴方の恋愛観を変える程の強さを 秘めている作品だと思います。
クライマックスでニッキーとの誤解が解けた後にテリーが、「上ばかり見ていたの。天国に一番近いところにいるはずのあなたを見ていたの」ってニッキーへ対する台詞は、彼女のニッキーへの恋の想いの強さや当日、約束通りにエンパイアステートビルのすぐ側まで来ていたことを伝えることだけのものでなく、奥行きのあるまさに心に残る素敵な名台詞でした。
こういう作品は、全編観てみて初めて奥深さの分かる作品ですよね。ストーリーだけなら 想像ついてしまうのに観る度泣けてしまう。映画の凄い力ですね。


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