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壬生義士伝


元気の出る映画特集 『壬生義士伝』(みぶぎしでん)は、浅田次郎さんの初の時代小説 でそれを映画化したのが本作品。南部盛岡藩の脱藩浪士「吉村貫一郎」 という実在した新選組隊士の生涯を描いています。
細かい内容は他サイトで見て頂くとして 管理人なりの感想をこの作品のキャッチコピーにあわせて書かせて頂きます。
「まっすぐに泣ける生き方がある」
まっすぐに泣ける生き方ってどういう生き方?と鑑賞前は思いましたが これぞ、まっすぐに泣ける生き方だと痛感しました。 主人公の生き様はまさに「まっすぐ」。妻に対し、子どもに対し、 武士として、人間として・・・周囲の陰口なんぞ気にせず自分に まっすぐさに対して微塵の疑問も持たないほどまっすぐ。 このまっすぐさが観てる者をそのあまりの「まっすぐ」さゆえに 泣かせます。
「愛する者のために涙を切り、人を斬る」
涙を切り、人を斬るという境地じゃないと生き抜けない時代が まさにこの時代だったのではないでしょうか? 誰だって人を斬るなんてことはしたくない。でも愛する者のために 人としての人を斬るという悲しさ、慈愛、道徳観から出る涙を切り、あえて人を斬る。 現代社会ではたどり着けない境地ですが、観る者を熱くさせてくれます。
「荒れる幕末を己の正義で生き抜く壬生の狼と恐れられた新撰組隊士吉村貫一郎」
「義」とは人間が人間らしくある為に人として行うべき正しい道ですが 複雑になり、価値観も道徳観も多様化した現代社会。 「義とは何?」と訊かれても返答に困る人がほとんどだと思うのですが、 この主人公「吉村貫一郎」はその生き様において明確に答えてくれています。 「生き方」に悩んでいる人は是非、見てもらいたいと思います。 幕末という過酷な時代にこのような価値観で生き抜いた人もいたんだと 思えれば勇気も出るのではと思うからです。 吉村貫一郎の「義」を持つ人間が現代社会にどれだけいるのか・・・ 時代が違う、価値観が多様化してるから・・・等々 今とは比較出来ないいいわけは幾らでも出来るけど、 人間の根本は時代、価値観が変われど一緒だと思うのですが。
私の好きなシーンは・・・・・ 吉村貫一郎が脱藩を決意し、幼い愛娘を抱擁するシーンがあるのですが 子どものいるお父さんは涙無くして見れないシーンではないでしょうか。 このシーンでの主人公の心境考えると感情移入してしまいます。 私、お得意の殴り書きになりましたがホント素晴らしい作品です。 とにかく一度鑑賞して頂きたい作品です。 是非、ご鑑賞下さい!
渡辺謙さん主演のテレビ版の壬生義士伝 4枚組 [DVD] も素晴らしい仕上がりです。見比べてみるのも宜しいかと思います。


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