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ラン・ローラ・ラン


元気の出る映画特集 アイディアが素晴らしいドイツ製作の作品です。最初のシーンから 思わず身を乗り出すような大胆なカメラワーク。
警官がサッカーボールを蹴り上げるシーンから始まるのですが、 この大胆なカメラワークによる「スピーディックな小気味良さ」が何を意味するのかは 本編で解決していきます。
ギャングの新米のマニはボスからの指示で麻薬取引で受け取る代金10万マルクを取引相手から 代理人として受け取ります。しかし、ちょっとしたミスからその大金を電車に置き忘れてしまい 浮浪者に取られてしまい・・・困り、途方に暮れた彼はボスに金を渡す約束の時間12時のたった 20分前である11時40分に、恋人のローラの部屋にローラに電話をします。
「12時までにボスに金を渡さなければ俺は殺されるかもしれない。ローラ・・・12時までに 10万マルクを用意して俺の所に持ってきてくれ」と。
ローラはわずか20分で10万ドルを調達するため、彼を救うために、ベルリンの街へ飛び出します! 切迫した事態の時の人間の思考回路の部分や「思わず自分もこうするだろうなぁ」って 行動の部分を斬新な感覚で映像化してて、とにかくスピーディック!
とにかくローラは彼を救うためにひたすら考えながら全力で走りまくります。 とにかく、走る・・・走る・・・走る!
20分の出来事がなぜ約1時間30分の作品になったのか・・・そこのところに 人生はちょっとしたタイミングやズレで結末は大きく変わることがある。 人生の選択は本人の自由だし、選択の方法は無限大。何を選択しても 決して最後まであきらめてはいけないという監督のメッセージも含んでいる ような気がします。なぜ、20分の出来事が約1時間30分のなったのかは 観てのお楽しみですね。
「時間」をうまく使った映画ならではのアイディアが秀逸な作品です。


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