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ソルジャー


元気の出る映画特集 カ−ト・ラッセル主演の「ソルジャー」。
けっこうレンタルビデオ屋で並んでいましたので、御存じの方も多いかも・・・ 以前、他の映画観てたら予告が入ってて、気になってたのでとうとう借りました。
なかなかの作品でしたよ。生まれてすぐから、ソルジャーとしての英才教育だけ をロボットのように施されたカート・ラッセルを中心としたソルジャー部隊。
数々の実績をあげるのですが、生まれる以前の遺伝子操作で彼等よりも優れている ソルジャ−部隊が現れて、彼等はソルジャーとしては不適格となります。
遺伝子操作された最強ソルジャ−に敗れた、カート・ラッセルは廃棄物として 廃棄物処理星へ捨てられますが、無人の思われていたその星には、ひそかに住む心優しい 人間達が捨てられたゴミを再利用して、つつましく生活していました。その惑星の人々に 助けられ、次第に人間味を取り戻していくカート・ラッセル。
生まれた時から、ソルジャーとしての教育を施された彼は、涙を流すことはもちろん あらゆる感情を殺して戦士として生きる術しかしらなかったのです。
それはまるでロボットのようでしたが、ここでの生活で少しずつ人間味を取り戻して いきます。遺伝子操作された最強ソルジャ−部隊は、才能こそ素晴らしいのですが、 実線経験はなし。初めての任務としてカート・ラッセルが廃棄物として捨てられた 廃棄物処理星への調査を命じられます。人間は存在して無いと思われているその惑星 ですので、もし仮に人間の存在を確認したら全て敵と思えという命令をされて・・・
遺伝子操作された最強ソルジャ−部隊が惑星に到着。難民の彼等を仮想敵としての 実践トレーニングとして、徹底的な攻撃を開始します。
自分を助けてくれ、優しく接してくれた仲間を救うため、たった一人で最強ソルジャー 部隊に立ち向かうカート・ラッセル・・・・ さてさてどうなるって展開です。
これだけ書くと、よくありがちかSFからみのバトル物って感じなんですけど、 今の人間社会を風刺するメッセージが含まれているような気がして面白いです。
主人公のカート・ラッセルは37才って設定で、実践経験をかなり積んだベテランの 兵士って設定なんですよ。かたや遺伝子操作された最強ソルジャ−部隊は、才能こそ すごいんだけど実践経験なし。
今の人間社会も若さとか才能(可能性)重視で、中間管理職系のベテランを軽視して リストラしたり、オヤジ刈りの対象になったりしてるじゃないですか。
人生経験積んでるにもかかわらず、そこらへんが評価されてないみたいな・・・ そういう側面で観ると、「才能とかだけではまだまだ甘いぞ。実践経験積んでる 俺は、お前達には負けない」みたいな中高年に対するエールも贈られているような。
これはアメリカ作品だから、そういう意味では高齢化社会とか、そういう世相は 世界共通のことなのかもしれませんね。
映画としては、ちょっと荒削りなところもあるんですけど、単純なストーリーで メリハリ効いた展開なので、スカっとして楽しい作品でしたよ。是非どうぞ。 カート・ラッセルらしい映画です。


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