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ひまわり


元気の出る映画特集 この作品は必見です。作品のコピーもお見事。
「全女性の感動を呼ぶ〈愛〉の名作! 哀しく激しく燃えさかる女の心に、咲き乱れるひまわりは愛のかげろう−−」
ビットリオ・デ・シーカ監督独特の感性で描く、「戦争によって引き裂かれた男女の悲劇」 を題材にした見事な反戦映画です。ここまでのコピーだとコピー負けしそうなところですが、 このコピーですら大袈裟にならないところがこの作品の凄いところです。 ソフィア・ローレンが演じた主人公のイタリア女性役 ジョヴァンナはまさに、天下一品、見事なキャスティングとか言い様がなくホント涙を 誘います。アカデミー作曲賞にノミネートされたH・マンシーニの切ないメロディが素 晴らしくて、とてつもなく涙を誘うんですよ。このテーマ曲は「哀しい気分の時」のBGM にはぴったりの曲ですねぇ。聴けばその意味がわかりますよ。哀しい心に刺さってくるよ うななんとも言えなく切ないメロディラインなんです。
もちろんストーリーもそんな素晴らしいメロディラインに負けず劣らずで・・・ ナポリの女性ジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)は、ロシアの戦線に送られて以来、 行方不明の夫アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を年老いた義母と共に待つ 日々・・・。ジョヴァンナはそんな中、帰還兵の中でアントニオを知っているという 兵士と出会い、戦争の悲惨さ、残酷さの現実を聞かされます。だが、夫が生きていると 固く信じ、ただ待っているということに耐えられなくなったジョバンナはひとりで ロシアに行きを決意します。だが、やっとの事で探し当てた夫は、怪我を介抱し てくれた現地のシベリアの娘(リュドミラ・サベリーエワ)と幸せな結婚をしており、 その娘から、瀕死のアントニオを助けたことから、今、名前も記憶も失くしたアントニ オと暮らしているのだという事実を知ります。やがて、そこへアントニオが帰って来ます が、そんな現実に衝撃を受けたジョバンナは、列車の飛び乗り・・・。傷心でイタリアに 帰ってきたジョバンナは絶望的になりますが、今でもアントニオの事を愛しており・・・。
やがて過去の記憶を取り戻したアントニオは、ジョバンナに逢いにナポリに戻ってくる が・・・。2人の間は、時間と共に状況も大きく変わっており、すでにジョヴァンナ にはアントニオと名付けた子供も産まれていて、以前の様にもとに戻ることは出来ず・・。
今でも愛するアントニオを駅で見送るジョバンナ・・・。そんなジョヴァンナを残して アントニオを乗せた列車は静かにホームを離れていく・・・。
という感じです。
作品に映し出される太陽に照らされたそのひまわりはとても綺麗なのですが、それは 同時にとても哀しい。恋愛での悩みは多いものですが、こういう男女も現実に過去に いたのだって事を知っていても財産にはなるけど、全く損はありませんよ。
平和な時代に恋愛や結婚が出来る・・・その恋愛の結果はどうあれ、 それだけでも充分幸せなのだと教えてくれる作品です。
ジャック・ドゥミ、カトリーヌ・ド・ヌーブ主演のシェルブールの雨傘 も戦争で引き裂かれた男女を描いた傑作ですが、この時代のこの系の作品は 観ているものを映画の世界に丸ごと引き込み、心を揺さぶる名作が多いですね。見事だと思います。


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